デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

デザインはモノからコトへ?

 

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 デザインの定義は人によって様々ですが、ここ数年は消費がモノからコト(体験なお)へ変化し、社会としてもその定義が変わってきているように感じます。実際、モノのデザインの現場でも、そのモノが果たす役割やモノを通しての体験が焦点になっていたりします。言い換えれば、モノは体験をするための1つの手段という認識に変わってきています。

 

例えば洋服を買いたいと思ったとき、世の中を見渡せば、デザインが良く品質の高いリーズナブルな商品はいくらでもあります。そこで差をつけようと、各ブランドは付加価値をつけて差別化しようとしたわけですが、今はどこも魅力的で消費者が選ぶことができません。それでも差が生まれるのは、そのブランドで洋服を買うこと自体が魅力になっていたり、何か別の魅力的な過程を経て結果的にそこお洋服を買っていたり、洋服を買うことで生まれるその先に魅了されていたりするから。いわゆるコトの方に注力しているからです。モノ自体が魅力的であるのは言うまでもなく大事なことではありますが、そこにコトの魅力が入っていないモノは、たとえ魅力的であっても淘汰されていってしまうかもしれません。

 

 

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