売れるなら値下げしない?
仕事を取ってくる人、その仕事の対応をする人、会社ではそんなふうに役割分担されていますが、その間で揉める場面もあります。「どうしてそんな予算でOKしたんですか!」「この予算でなきゃ受注できなかったんだよ!」どちらの主張も理解できますが、1つ言えるのは、値下げせず希望通りの予算で仕事が取れるなら、誰も値下げなんてしないということです。提示した希望の予算で依頼してもらえるぐらい仕事の質を高めるしかない。値下げ交渉をされたら辞退するなんてことができるのは、他にいくらでも仕事のある会社か、潤沢な資金のある会社ぐらいです。だから、そこは我慢を続けて、いつか提示した予算で仕事がもらえるように頑張るしかありません。
ただ、注意したいのは、クオリティーを確保できる範囲を超えた値下げや、お客さんの言い値での受注、自信がないから値下げするといった行動は、負のスパイラルにしかならないという点。昔から支えてくれているお世話になった人や、どうしてもそこで取らなければいけない仕事だったりすると、つい融通を利かせてしまいますし、手配する側の立場だったら少しでも安くしたいと考えるものですが、ラインを少しずつ戻していかないと、その先が厳しくなってしまうかもしれません。