デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

買ってほしい人が信頼する人?

 

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 何でも自分で選びたいタイプの私ですが、少なからず誰かの影響で選んできています。初めて飲んだビールは父親が好きなメーカーのだし、初めて吸ったタバコの銘柄は友達が吸っていたもの。最近でも、自分が好きな人が「このペンいいよ」と言っていたら、試してみようと自然に手に取りました。

 

広告や企画の仕事をしていると、ターゲットに向けて伝えようと試行錯誤することは多々あると思いますが、それが必ずしもターゲット自身に向けてのものでなくても良い場合もあります。何より、ひねくれている私は、「そりゃ、自分のところの商品を良いって言うでしょ」と思いますし…。知らない第三者が良いと認めていたって、私は特に影響を受けません。それでも、親しい人や見習いたい人が選んでいたら、気になります。だから、考え方によっては、買ってほしい人をターゲットにするのではなく、その人が気にして見ている人をターゲットにした方が、結果的に本来のターゲットに届く可能性が高いわけです。20代の若者だったら、その両親に向けて発信してもいい。ランドセルの広告が、子供の祖父母世代に向けられているのと同じです。ターゲット!ターゲット!と、いろんな方法で近づこうとしますが、それはどこも手を尽くしていること。新たに接点を作りたいときには、少し違った角度からターゲットと関わってみるのも1つです。

 

 

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