デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

描けすぎると出来がイマイチ?

 

f:id:kazuhotel:20200527011229j:plain

 

 構想段階で欠点が見当たらず、あまりに成立しすぎている“キレイなアイデア”は、実際にカタチにするとそこまで面白くない…。一方で、欠点はあるものの一本か二本強い柱がるアイデアは、カタチにしていく中で欠点を克服したり、別の新たな魅力を手に入れたりして最終的に面白いカタチになる。あくまで私の経験上での話です。

 

うまく表現できませんが、はじめに最終形を完璧に描けていると、あとはそこに向かって進むだけですが、明確な目的やコンセプトはあるもののゴールが曖昧な場合は、進めながら模索していくという過程が生まれます。私はそこの模索の部分がとても大事だと考えていて、最近はスタート段階であえて固めないようにしています。もちろん、上手くいかない場合も多々あります。ただ、その過程で生まれた考えや視点、欠点の解決策が別の新しいアイデアに着想することも。確信を持って進める方が、無駄な時間を費やさなくて済みますし、効率的に作業ができることは間違いありませんが、完璧でない状態で進めることで辿り着くカタチもあります。私はどちらかといえば完璧主義でしたが、今はもう“キレイなアイデア”で展開することが少なくなりました。

 

 

f:id:kazuhotel:20160612063723j:plainf:id:kazuhotel:20160612063723j:plain