デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

その人がデザインしたから◯◯?

 

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 このデザインが良いわるいと他人が意見するのは勝手だと思いますが、目にする発言の中には違和感を覚えるものもあります。それは、結果ではなく人に対して矛先が向いているとき。「その人がやったから〇〇」といった内容です。

 

それは確かに、大なり小なり誰でも持っていること。例えば、有名な画家の作品と言われたら、それは素晴らしいものとして観てしまう一方、無名の場合は作品を観て判断します。人が露わになっているほど、人にフォーカスする割合が増えていく。一見良い面ばかりのようですが、人がプラスのイメージだけを持っているとは限りません。人気デザイナーが大衆向けの商品をデザインした場合に、「お金持ちに庶民の感覚が分かるはずがない」といった意見が出るようなもの。利用者の目線でデザインを考えているにも関わらず、残念ながらそう見られてしまうわけです。私は、仕事の多くを公開していません。それは、「どこの馬の骨ともわからないデザイナーが…」と、デザインしたものが歪んで見られてしまうから。成果物の評価が下がってしまったり、依頼主に迷惑が掛かからないよう、仕事面では私がデザインしたことを伏せる機会が多いのが実際のところです。

 

 

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