デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

模型の情報量?

 

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 私はよく模型を作ります。模型と言うと3Dプリンターで精巧なものを作ったり、実際の素材でリアルに作るようなものを想像されるかもしれませんが、私が構想段階で作る模型は、そこらへんにあるコピー用紙や段ボール、のりやセロテープを使うめちゃくちゃ雑なものです。この工程が、私の中では超重要。

 

例を挙げると、封筒のデザインをする際、私は実際にその封筒を作ります。何パターンかデザイン案ができていれば、印刷した紙を加工して封筒にしてみる。すると、画面上でも印刷しただけでも分からないことがたくさん見つかります。どんなに雑な模型でも、平面からは得られないほどの情報量があるわけです。そんなふうに、立体に限らず、平面の仕事でも模型を作る。本当にびっくりするぐらい見え方が変わりますし、手に取るものなら持った際の見え方を確認しなければなりません。「平面デザインの多くは、真正面から見ることはほとんどない」と教えられたことも…。頭の中でイメージできるからそんなことする必要ないと考える人もいますが、私はそこまで器用でないので模型を作って検討しています。ちなみに封筒の場合は、受取人と差出人を記入して、偽物の切手と消印も入れる。届いた時の姿を作って検討しないと、封筒が役目を果たすかどうかは確認できません。

 

 

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