楽しみはとっておく?

むかし、チラシをつくっていたときに、先輩に「どうして情報を減らした方が良いのか?」と尋ねました。すると、「だって、全部分かっちゃったら楽しみがないじゃん♪」その回答でスッキリ。デザインをスッキリさせるために情報量を減らすと教えられるより、よっぽど分かりやすいですよね。
全部言わない。映画やドラマの予告も、内容が丸わかりのようで、肝心なところは隠して伝えています。時と場合によっては、伝えなくてよいこともある。例えば、商品紹介をWebサイトに掲載する際、YAHOOや楽天のようにあらゆる疑問に答えているかのように事細かに情報を掲載しているのを真似したりします。もし、自分たちが紹介する商品を実店舗に見に来てほしいとしたら、それだけ分かってしまったら見に行く楽しみがほとんど無くなってしまいます。実物を見てみたい!と思えるような情報に留めておいてもよいわけです。今の時代は、詳細が分からないと行動に移してもらえないといった点も確かにありますが、同時に現場での楽しみに対する期待も高い。そのバランスは難しいかもしれませんが、告知で楽しんでもらう以上に、現場で楽しんでもらえる工夫は必要です。