デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

両端を結ぶ?

 

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 誰かに向けてデザインする。それが、具体的な人物像を思い浮かべられるぐらいまで決まっていたら、その人に向けて考えればよいのですが、ほとんどの場合は対象とする人の中に幅があります。「30歳の働く女性」と定めていても、生活環境も趣味嗜好も人それぞれ…。

 

その幅の中で、特定の誰かをイメージして考えてもよいのですが、考えにくい場合は、その中の際立った特徴の2人ぐらいをピックアップして、その2人に向けて考えてみるのがオススメです。例えば、「30歳の働く女性」がスーパーに買い物に行くとき。自転車でスーパーをハシゴしてこまめに買い物に行く人と、車で大型スーパーに行って一週間分まとめ買いする人。その2人に共通するところを探していくという考え方です。全くちがう行動を取っているように見えて、実は同じ目的や価値観があったりして、「30歳の働く女性」に向けて考える核となるポイントになるわけです。あまりやりすぎると平滑化しすぎて特徴が薄れてしまいますが、新しい視点や共通項を発見するには良い方法だと思います。考える内容によっては、1人に向けて考えるよりも、2人に向けて考えた方がアイデアが出やすい場合もあります。

 

 

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