学生と本気で勝負？

　歳の離れた人や、経験に差がある人と同じ土俵で対等に競い合う機会は意外とありません。仕事で同じ課題に取り組むことがあっても、周囲の見方は異なるもので、「若いのに頑張ってるな」「経験の割にはイマイチだな」と余計な情報が入ってしまいます。だから、そんな機会に巡りあっても、参加しない人が多い印象があります。

ある知名度の高い中堅のお笑い芸人さんが、コントのコンテストに出たときの話。本人たちは若手と同じ場所で競ってみたいと思っていたのに、邪魔な情報がたくさん入ってしまったそう。新鮮な目では見てもらうことはできず、単純にハードルが高くなり、「私はよく分からないけど、有名な人のコントだからこれは面白いんだろう…」とった感じです。散々な結果になりましたが、それでも本人たちはいい経験をしたと大満足。そういった場に顔を出したことも、業界関係者から賞賛されていました。とても勇気のいることだからです。歳の離れた人、経験に差がある人と本気で競う。なかなか難しいのは分かっていますが、これはとても大事なことだと思っているので、機会を見つけては公募のコンペなどに参加しています。