「あった方がいい」は無くてもいい?
学生時代、提案をする際に「あった方がいい」という言葉を使うな!とよく怒られました。「あった方がいいってことは、無くてもいいってことでしょ。無くてもいいものを作る余裕なんてウチの会社にはないよ…」。だから、絶対にあるべきだと主張しなければいけない。
また、他の人が「無くてもいい」と思っているモノを周囲にあるべきだと共感してもらう方法について、実際に作れ!と教わりました。作って使ってみて、あらためてジャッジをしてもらおうというわけです。一部の鉄道会社が実用化している駅のホームと線路の間に設けられたホームドア。当初は「無くてもいい」という声もあったそうですが、実用化されたことで「確かにあるべきかも…」と、周囲の反応に変化が生まれたそうです。あった方がいいモノとあるべきモノ。後者の方が前のめりに耳を傾けてもらえるのは確かです。