上手な素人?

プロと素人の明確な違いは何かと言われたら、対価をもらっているかどうかだと答えますが、プロとして活動していても、その仕事ぶりを素人扱いされてしまうこともあります。私も昔、「プロになれるんじゃない?」と言われたことがありますが、それはその時の仕事が素人レベルだから。プロのレベルに達していなかったということです。
プロになりたての人もいるので、まだ力量が伴っていないのも当然ではあるんですが、やはりそこは「さすがプロだな!」と思われなければなりません。それも人によってプロの価値観が様々なので難しいところではありますが、先日、ある人の仕事を見た依頼主が、「素人さんなのに上手ですね~」と本人のいないところで話していました。とても真面目でストイックで、労力を惜しまず丁寧に仕事に向き合っている素晴らしい人でしたが、残念ながら出来上がったものは未熟な私の目から見てもプロの仕事とは言えないものでした。他の場合でも、作品を見ればプロがやったか素人がやったかが分かります。それは、どこかに明確なラインがあるということ。プロとして活動する以上は、少なくてもそのラインを下回ってはいけないと考えています。