“おまかせ”で身に付ける?

自分のことを誰かに“おまかせ”でお願いしたことがあまりありません。強いて言うなら、床屋に行ったときぐらい。カットが終わって最後に「ワックスをつけますか?」と言われやってもらうと、自分でセットするときとは違う結果になっています。でもそこで、「そうやってワックスをつけるのかぁ」と髪型のセットの仕方を覚えます。
“おまかせ”でお願いして、新しい方法を身につける。これは、自分の想定外の結果が欲しいときにオススメです。例えば、私にデザインを依頼してくれる人の中には、重要なことだけ伝えて「あとはおまかせで!」と言う人がいます。そう依頼する理由は1つ。想定していること以外の結果が欲しいからです。もちろん、希望通りの相手が想定しているデザインも提示しますが、求められている想定していないものも提示する。そこで相手の人は、自分のアイデアから生まれる表現の幅が広がるわけです。もちろん時には失敗することもありますが、それはそれで「このやり方だと上手くいかないんだな」と学べます。自分で何でもできてしまう人は、他人に任せることが苦手と言われていますが、新しい方法を学ぶ機会として、たまには“おまかせ”してみてはいかがでしょう。