自分で出来ない人の作品はクオリティーが高い？

　以前、何度かお仕事を頂いたある会社は、展開する商品やサービス、広告物のクオリティーが高いのですが、そこの会社では自分たちだけでそれらを完結させません。もちろん社内にも担当者はいるんですが、それぞれのエキスパートに依頼しています。

その会社の代表に話を聞くと、答えは単純明快で「自分たちでやるより良いモノができるから」。クオリティーの高いモノを作るための一番の近道を選んでいるわけです。その会社に限らず、クオリティーの高いモノづくりをしている人を紐解くと、実はその人自身は進行管理だけしていて他のデザイナーが作っていたり、デザインは作っていても実際にどう作り上げるかはその道のプロの職人がやっていたりします。自分ではプロの領域までできないことを無理にやらないという選択。私も該当することですが、自分である程度できる人は、その選択がなかなかできません。自分でやりたかったり、費用を抑えたかったり、自身の満足を優先させてしまう傾向があります。最終的に良いモノに仕上げることを最優先にしたら、時には自分で出来たとしても、もっと出来る人に依頼するという選択が必要かもしれません。