「無駄」で力を発揮する?
最近は、精神的な効果という曖昧なチカラにとても興味を持っています。数値や具体的な目に見えることでは量れないチカラ。私は普段、他の人が分かりやすいように具体的にする仕事が多いので、分かりにくいけど実は大きな効果のあるモノやコトは、これから学んでいきたい課題です。
陸上の短距離選手。サポートするメーカーが研究や開発をしてシューズをグラム単位で極限まで軽量化しています。でも、その選手が首に金属のネックレスをしていたりします。「そのネックレスを外せばもっといいのに…」と感じる人も多いと思いますが、選手本人が一番良い精神状態で試合にのぞめるのは、そのネックレスがあるからかもしれません。これは数値では量れない効果です。視野を広く保たなければいけないサッカーやラグビーなどのスポーツだったら、目にかかるような長髪よりも短髪にした方が良いと感じる人はきっと多いし、「そのユニフォームよりも動きやすい格好があるんじゃないの?」と思ったりもしますが、それもきっと同じ。客観的に最適な環境を整えたからといって、それが本人にとって一番良い環境かとは限りません。自分をベストに持っていける人は、それぞれ何かしらの曖昧なチカラに頼っているような気がします。