
「かっこいいデザインで!」「楽しい感じが伝わるようなデザインがいい♪」など、抽象的な表現の要望をいただくことがあります。もちろん、それを言語化して共通認識を持てるように整理することもありますが、相手の伝えているニュアンスや空気感をもとに、自分がそう感じる表現を提案してみるのもアリだと思っています。
「楽しい感じのデザインで!」と言われ、漠然としすぎていて困ったら、自分が楽しい印象を受けたものを集めてみる。例えば、ロゴマークをデザインするとしたら、自分が楽しかったこと、街中を歩いてみて楽しい雰囲気を感じたモノをとにかく出してみて、その中から相手の要望に合うと思ったモノをモチーフにしたりして、デザインを考えてみます。取り掛かっているデザインのターゲットが自分とは違っていたとしても、自分が楽しいと感じたことを同じように楽しいと感じる人もいるし、街中で発見した“楽しいモノ”は、きっと他の誰かも楽しませています。だから、一度自分の肌感覚でやってみてはいかがでしょう。経験上、相手との感覚のすり合わせは難しいんですが、そうやってみることで、自分の中の感覚的な面を表現できるようになっていくと思います。