“どんぶり一杯”なら同じ?

学生時代、よく通っていたある定食屋さんで、おばちゃんがこっそり親子丼を大盛りにしてくれたことがあります。蓋を閉じて提供するスタイルだったので、他のお客さんは私の分だけ量が多いことには気付来ません。私のどんぶりも他の人のどんぶりも、同じどんぶり一杯。
社会に出て仕事をするようになってからしばらく経つと、等価交換が当たり前になっていました。おまけやサービスは無しで、予め決められた数や量ぴったり。でも一方で、ざっくりのいわゆるどんぶり勘定でやりとりをする人もいましたが、ビジネスの世界では煙たがられりしているように感じました。外から見たときに、明らかに対応がちがうと分かってしまうから。不公平を嫌う人が多いからでしょうか…。もし、「どんぶり一杯」のような数え方があったら、もう少し世の中は窮屈ではなくなるような気がしています。私のどんぶり一杯もあなたのどんぶり一杯も、同じどんぶり一杯。