カタチから考えない?

家具を選んでこのスペースにレイアウトする。そうすると、そのスペースに収まりやすい家具を探しはじめる人が結構います。もちろん収まらなけれいけないんですが、当然ながら収まることが一番大事なことではありません。
それと似たことですが、アイデアを考える際に与えられたテーマが仮に「四角」だったときに、四角い何かを考えようとしてしまいます。カタチから考えはじめてしまうわけです。「四角」としか言われていなければ、今まで固く考えてしまっていた発想を柔らかくして考えたアイデアでもいいし、何かの4つを取り上げて関係性を紐解いてもいい。もしカタチに注目するとしても、丸いカタチの豆腐を提案して、必然的に慣れ親しんだ四角いカタチが頭をよぎる、なんて提案もアリかもしれません。ただ、たまにこういったアドバイスをすることがあるんですが、「どうしてカタチで考えてはいけないのか?」と聞かれることもあります。その回答は、カタチを求めていたらテーマを「四角」とは言わずに「四角い」と言うし、そもそもカタチに条件をつけた提案を募る人はいないから。カタチから考えることが全くないとは言いませんが、基本的には後から考えるものだと思っています。