多くを語らない?

私が慕っている人には、多くを語らない特徴があります。「これはこういうことなんだ!」などのそれっぽい言葉も投げかけないし、自分がやることをいちいち語りません。なので、私が慕っている人のほとんどはSNSなどをやっていませんし、食事をしたりしてもくだらない話をするだけ。口数の多い人が苦手で、背中で語るタイプの人が好きなだけかもしれません。
人の気持ちを動かすのは、人。その人のことが伝われば、それ以上に何かを語る必要もないとよく思います。心を打たれるような行動をしていたら、それだけで十分だし、その人を見れば、裏側で大変な苦労をしているけど表に出さないだけだと分かります。私はデザインの仕事の中で、キャッチコピーや説明文を考えたりもしますが、時に語れば語るほど胡散臭くなってしまうことがあります。少しでもそう感じたら、もちろん手直しをしていくのですが、そういった場面でも度々、語りすぎることのデメリットを感じたりします。多くを語らない。偉人の名言などに心を打たれるのは、その言葉自体ではなく、その人が言ったことだから。結局は人なんだと、自分が心を打たれるたびにそう思います。