デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

現場で困った経験が活きる?

 

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 イベントのブースデザインや展示レイアウトを考える仕事の際、私は可能な限り設営と撤収に参加するようにしています。人手不足のサポートだったり、きちんと最後まで責任を持ってやりたいからではありますが、現場に立ち会うことがとても勉強になるからでもあります。

 

現場では、図面と寸法が違っていて予定していたものが収まらない、事前の情報と形状が異なっていて変更を余儀なくされる、などが多々あります。それを現場でどうにか考えて、きちんと完成させるまで対応する。その経験の蓄積が、トラブルまで想定した精度の高い次のデザインに着実につながっていきます。この“現場に出向く”は、なにも空間デザインだけの話ではありません。プロダクトデザインならその商品が販売されているお店に行ったり、本の装丁をデザインすれば本屋さんに行きます。いずれも、現場で分かることが多いからです。オフィスにこもって作業をしているイメージもあるかもしれませんが、私の好きなデザイナーさんたちは日中はほとんど現場を回っている人ばかり。たまにはオフィスを出て、自分が携わったモノのある現場に出向いてみてはいかがでしょうか。

 

 

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