代案を出せるスピード?

新型コロナウイルスの影響でCMの撮影が中止になり、それでも作らなければいけない状況で出演者にそれぞれ自撮りをしてもらい、それを編集したCMが話題となっていました。そのアイデアはもちろん素晴らしいものですが、私はその代案を実行するスピード感に驚かされました。
代案を出せるスピード。素晴らしいアイデアを1つ出せるのは言うまでもなく求められることですが、私はそれ以上に代案をすぐに出せるチカラが求められていると思っています。なぜなら、ベストな1案に着地するまでに、あらゆる可能性を模索したか?シミュレーションをどれだけ重ねたか?が分かるからです。提案の場などでは、「その表現じゃなかったとしたら、他にどんな表現が考えられますか?」といった半分いじわるな質問をされることがありますが、それはどれだけ試行錯誤したかを試されている質問。そこで、初めから決め打ちでそのアイデアだけを詰めたのか、他の可能性を模索したかがバレてしまいます。代案をすぐに出せる人は、一見発想力やアドリブ力が飛び抜けているように感じますが、そうではなく、それまでに考えていた様々なパターンの中から柔軟に出し入れしているのではないでしょうか。