伝わっているか自分で察する?
将棋棋士の藤井聡太さん。メディアに取り上げられはじめた頃、彼はインタビューで少し難しい言葉を使っていました。「望外の結果…」「僥倖としか…」。気づいている人も多いかもしれませんが、今は誰もが分かる言葉を使うようになっています。それでは多くの人に伝わりづらいと自ら察して、伝わりやすく変えているんです。
私が仕事で身に付いたと実感できることは、先輩から教えてもらったことよりも自分で気付けたことの方が多いような感覚があります。だから、教えるときも、教える相手が自ら気づけるように伝えるのがいいのではないかと。指導経験のない私が言っても全く説得力がありませんが、言われたことを実行するのと、自分で「こうした方がいいんじゃないかなぁ」と考えて実行するのでは全くちがいます。後輩や部下が間違ったことをやっていたとき、それを具体的に指摘する方法もありますが、気づかせると方法もある。きっとそれは難しいんだと思いますが、今後も同じような間違いをしないように指導したいと思ったら、気づいてもらえる方法を模索してもいいかもしれません。