デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

合うかどうかは自分で決めたい?

 

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 猛暑が続きで、最近は男性でも日傘を差すようになったそうです。確かに、格好をつけていられないぐらい暑いですよね。そんなニュースを聞いて、自分たちの商品を「男性向け」と謳って販売しよう!と考える人もいるのではないでしょうか。でも、それではきっと売れません。

 

あるお店の日傘コーナーでは、「クールなデザイン」や「雨傘/日傘兼用折りたたみ傘」などと書いてあります。決して「男性用」とは書きません。LGBTの方たちへの配慮という点はもちろんありますが、お客さんは自分に合うかどうかを自分で決めたいからです。「落ち着いたデザインで雨傘と兼用なら、俺が差しても気にならなそうだな~」。洋服屋さんや料理店で、「これあなたにピッタリですよ!」と勧められても、「よし!じゃあそれください!」となることは少ないように、ピッタリすぎると距離を置いてしまいます。気持ちを汲み取られているようで、嫌だったりもしますよね。私たちは、結果だけを求めているわけではなく、「自分が考えて選んだ」という過程も同じように必要としているのだと思います。

 

 

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