デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

決まっていることに色付け?

 

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 私のもとにくるデザインの依頼はだいたい2通りです。「決まっていることをカタチにしてほしい」か「決まっていないことをカタチにしてほしい」かのいずれか。ずっとその両方をやってきたこともあって、どちらも何とか対応できていますが、前者の対応については当初苦労しました。

 

決まっていることに色を付けない。ここで言う色は、その人の価値観や趣味嗜好の話です。細かなところまで決定されていて、それをカタチにする依頼の場合、私は自分の価値観や趣味嗜好を入れません。別の言い方をすると、自分の考えを入れない。依頼に忠実にカタチにします。ただ私は当初、そういった依頼に対しても自身の考えを加えていました。それまで自分で考えて提案することを求められてきたこともあり、「自分に依頼をする=私の考えを求めている」と勘違いしていたからです。一方で、考えを求められる依頼の場合に自身の考えを入れない(入れられない)というケースも目にしてきました。それまで、指示に基づいて忠実にカタチにすることだけをやってきた人のケースです。どちらか一方のパターンで仕事をし続けていると、もう一方にきちんと対応できない。偏った仕事の仕方をしていると感じたら、たまにはもう一方のやり方に取り組んでみてもよいかもしれません。

 

 

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