デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

特別な感覚は要らない?

 

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 私はごく普通のおじさんです。流行りの髪型もしていないし、最先端の服装もしていません。洒落た場所にも滅多に行かない。仕事の一環として、そういった情報に目を通しはするものの、普段は街のスーパーで買い物をして、赤提灯の飲み屋さんで一杯やっています。

 

以前、デザイナーっぽい格好をして、オシャレなお店に行って、みたいなことを集中的にやってみたことがありました。すると、無意識のうちにオシャレな人側の視点がスタンダードになっていて、そのとき自分がデザインを届ける対象の人たちの感覚からズレていることに気付きました。「あぁ…戻さなきゃ…」私たちがモノやサービスを届ける人の大半は、そんなオシャレな生活をしている人ではありません。だったら、同じ感覚を持っていた方がいい。「これで3,000円なら買うでしょ!」「無料なら駅から遠いこの場所でも来てくれるでしょ!」といった意見が平気で出てくるのは、ズレてきている証拠。普通でいることは、ある意味で大切だとも思っています。感覚がズレてもいろんな立場の人の目線に立って考えられますが、同じ感覚でいるほうが共感を得られるような気がします。

 

 

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