とことん言葉で整理する?
デザインを考える際、私はとことん言葉で整理します。メモ帳や要らない紙に、言葉を書き込んでいく。腑に落ちるところまで整理できるまでは、画は描きませんし、パソコンには触りません。これはあくまで私の手法で、正しいとか良いとかではありません。
以前も同じようなことをブログで書いたかもしれませんが、画をつくると何となく出来ている感覚に陥ってしまう場合があります。まだ頭で整理しきれていない状態だと、つくりはじめた目の前の画を見て満足していってしまう。「この言葉を使ったら収まりがいいな♪」「文章が長いから省略しよう!」など、見た目先行の思考になることも…。それは、言葉を変換してはいけない内容だったり、長くてもしっかり記載しなければいけないかもしれないわけです。はじめに、そこを整理しているかどうかで、その判断の精度が増します。もう1つこの手法の良い点は、表現が広がること。いきなりつくりはじめるときは、パッと思い付いたいくつかの画の中でしか検討しませんが、整理しきった状態なら、それを伝えるための表現がいくらでも湧きます。アイデアを出すのが苦手な人は、発想云々というよりも情報整理の精度を上げていくのがオススメです。