デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

これは良いモノなんですね?

 

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 歳をとるにつれて感性が鈍くなる1つの理由は、情報による感覚補正がかかってしまうからだと考えています。もともと持っている感性を否定する情報や、良いとされるものはコレだ!といった情報によって、良い意味でもわるい意味でも固定されていってしまうような気がします。

 

とりわけそのイメージが強いのが、芸術の分野。子どもの頃は「なんかこの絵いいな~」と、ただただ自分の感覚で観ていたものが、世の中の評価や価値を知ることで、「これは良くないのかぁ…」になってしまいます。そういった情報に囚われずに鑑賞すればよいのですが、それがきっと難しいことだから、日本ではアートが根付かないのかもしれません。私はデザインの仕事をしていますが、そこを目指そうとする過程でも、要所要所で感覚を補正してきたように思います。「ここはこうしないといけないんだな…」「こういう点を重視しないと通用しない…」もちろん、仕事にする上で必要なことの方が多かったはずですが、一部はもともと持っていた感覚を残していた方が良かったのではないかと感じます。世の中や周囲の価値観に全く左右されないようには出来ませんが、少し意識をして自分を維持するようにしてみた方がよいかもしれません。

 

 

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