デザインのあてな

身近なところにデザインのヒント

スケジュールを細分化?

 

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 スケジュール管理が得意な人の特徴が1つあります。それは、スケジュールを細分化しているということ。来週の金曜日に提出する仕事があったら、今週末までにAの作業を、週明けの火曜日までにB、木曜日までにはCとDの作業を…といったように、1つの仕事をやること単位で分けています。ほとんどの人はスケジュール帳などにはざっくりとしか内容を書きませんが、頭の中では細かく分けているのではないでしょうか。

 

私の場合も得意な人を真似して、1つの仕事が入ったら「何をいつまでに誰にどうする」の単位でズラッと箇条書きでメモしています。案件ごとというよりは、やること単位。基本的にはその通りもしくは前倒しで進められるようになりました。途中で別の仕事が入っても大丈夫。「この日にAをやらなければならない」は自分で決めた途中の期日なので、それを少しズラせばよいだけです。ただ、このスケジュール細分化は、自分がやるべきことを把握できていないといけないので、多少の経験が必要になるかもしれません。そんな時には、上司や先輩に聞いて足りない経験を補ってみてください。先ほど「今日の12時までにAさんにメールを送る」というメモをチェックしたので、早速この後メールを送ろうと思います。

 

 

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重要なことから順に埋まる?

 

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「ちゃんと言ったのに相手が覚えていない!」そんな経験が誰しもあると思います。伝えた方からすれば腹立たしいことですが、私はある意味仕方のないことだと考えています。人は自分にとって重要なことから順に頭の中を埋めていく。覚えていないのは、その人の重要項目に入らなかったというわけです。

 

その時に、近い関係であれば相手に覚えておいてもらうよう念押ししたりすることもできますが、少し離れた関係になったらそれもできません。そこでとる方法は、自分が伝える内容が相手にとって重要なことになるようにすること。「これを忘れたらあなたが後々困りますよ!」「覚えていたらこんなメリットがありますよ!」と加える。すると、リスクを恐れたり、メリットに惹かれたりして、相手が覚える確率が高くなります。街中に貼ったポスターで、伝えたい内容を分かりやすく表現したのに見た人が覚えてくれていない!なんて憤慨することはないですよね。覚えてくれないのは重要でないから。自分の経験を少し思い出すだけで、納得できることが世の中には結構あるような気がします。

 

 

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手段の使い分け?

 

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 あるお店の軒先に紐できれいに結んで固定された看板がありました。また一方で、そのお店の脇を入った所には、結束バンドで固定された古くなった備品が並んでいました。軒先では紐を、人目につかない場所では結束バンド。手段を使い分けているというわけです。

 

目の前の何かを解決しようとするとき、私たちは手段がいくつか思い付きます。その中の一番良い手段を採用するわけですが、次に似たような場面に出くわしたとき、同じ手段を使う傾向があるように思います。例えば、結束バンドを使って「安価で強度も十分だし、作業も簡単だったな♪」という経験があるとします。そんな経験がある中で、別の機会にお金をかけずにしっかりと固定できる方法を求められたりすると、安易に結束バンドという答えを出してしまうような気がします。他の知っている手段を検討したり、もっと良い手段がないか模索したりしない。最適だった手段は、きっと似たような別の場面でも適応します。でもそれが今回も最適とは限りません。簡単、便利、コスパが良い…。いつも同じ手段を使っていないか?私はたまに振り返ってみるようにしています。

 

 

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大事にしてなかった大事な記載?

 

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 先日、あるテレビ番組で、私の好きなカメラマンの写真が使われました。事前にその情報は知っていましたが、その写真が出たときに「撮影:○○○○」としっかり出ていて何だか嬉しい気持ちになりました。当然、本人はもっと嬉しかったと思います。

 

私は10年以上前にとある雑誌の広告をデザインする際、使用する写真の「撮影:○○○○」を省こうとしたことがありました。キャッチコピーを立たせるために、それ以外の文字情報を載せたくなかったからです。結果的には、クライアントの意向できちんと記載しましたが、それがなかったら私は省いてしまったかもしれません。「携わった人が嬉しくなるようなデザインにすることを忘れてはいけない」誰から言われたか忘れてしまいましたが、携わった人が「またやりたい!」を思えるようにすることはとても大事なこと。映画やテレビ番組の高速で流れるエンドロール。速すぎて名前も読めないようでは、きっと携わった人は残念な気持ちになってしまうはずです。名前を出すことに限ったことではありませんが、「携わった人が嬉しくなるようなデザイン」は、今も心の片隅に置いています。

 

 

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ごくごく身近な作品展?

 

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 学生の頃は、手当たり次第にデザイナーの作品展に足を運んでいました。憧れのデザイナーの先進的な作品を前に刺激を受けては、将来の夢が広がっていったんですが、ある先生から「“今”のデザインをあなたは知らないよね?」と指摘されました。

 

作品展は、過去のデザインやこれからの未来に必要になるデザイン提案など。素晴らしいデザインはたくさん目にしているかもしれないけれど、“今”を知らない…。そこで進められたのは、コンビニ。デザイナーを志している人なら誰しも知っているデザイナーの仕事が、コンビニにはたくさん溢れてます。ジュースやガムのパッケージ、雑誌やポスター、キャンペーンや季節のイベント。どれも“今”求められていることが反映されています。その人の料理の腕前が一番分かるのは、たまに作ったビーフストロガノフではなく普段の料理だったりするように、“今”を知るためだけでなく、デザイナーの普段の仕事を見て学べるのも魅力です。作品展に足を運ぶことも必要ですが、もし“今”を知りたい、深く知りたいなら、身近な仕事をじっくりと観察してみるのがオススメです。

 

 

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詳細が決まっていない?

 

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「詳細が決まっていないから進められない…」といった声をたまに耳にします。確かに断片的な情報だけで仕事を進めるのは難しいことですが、それでは全てのピースが出揃うまで何も動かないということになってしまいます。でも、きっとそれは待っていても揃うことはありません。

 

私の元にくる仕事の大半は、詳細が決まっていないことがほとんど。その状態でも進めなければいけないのですが、私の場合は、詳細が揃っているということにして進めます。「こういうことをやるなら、最低でもあとAとBとCの情報が必要になる。A:○○、B:△△、C:□□と仮定して、進めてしまおう!」といった感じ。そうして進めていくと、あった方が良い情報DやEが新たに見つかったり、Cは決めなくても良いといった判断ができます。デザインを進めるというよりも、情報を整理する。その整理した情報を相手にフィードバックすることで、仕事が進んでいく感じです。詳細が決まっていない仕事の1つの傾向として、何が必要な情報なのかを整理しきれていないケースがあります。詳細情報が揃わずにヤキモキしているようなことがあったら、一度こちらで整理してみてはいかがでしょう。

 

 

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試食したら味が分かる?

 

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 ブログを書こうとドトールに立ち寄ったら、コーヒーと一緒にスイーツの試食をもらいました。「美味しい…」普段、甘いものはあまり食べませんが、そこまで甘くなくて小腹を満たすには良さそう♪どんな味か分かったので、次に来たら注文してしまいそうです。

 

興味のない対象でも、どんな中身なのかが分かれば興味が湧きますし、相手がどんな仕事ぶりなのか分かれば、仕事を頼もうと思います。側から見て具体的な中身が分かりづらい、もしくは本当に期待に応えてくれるか疑わしいようなら、それらの不安が晴れない限り距離を縮めようとは思いません。そこで、それを知ってもらうことが必要になるわけですが、私たちは自分のお試しをあまり行いません。実例を見せたり、対応する内容や金額を提示するだけ。食べ物の試食のように、自分を試してもらえばもっと興味を持ってもらえるはずです。内容によりけりですが、私は誰かから仕事の相談をされた際、正式に依頼される前にある程度その回答を示すようにしてみます。相談で留めているということは、何かしら不安や懸念があるから。そこで試してもらうことで、実際に依頼に至らなくても、少しでも距離が縮まればと考えています。

 

 

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想いには応えたい?

 

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 上司が教えてくれない、決められたことしかやらせてくれない。部下が聞いてこない、自分から提案してこない。かといって、自分から部下に教えようとしても反応がイマイチだったり、上司に提案しても無下にされたりする…。会社に居たころは、そんな話がよくありました。

 

どちらの立場も経験しているので、そのジレンマはよく分かります。少ない経験の中での話ですが、私が思ったのは「想いには応えようとする」ということ。私が新米だったころ、色々と教えてくれる先輩がいました。尖っていたこともあって、教えられはじめた当初、私はその存在を面倒に感じていましたが、あまりに熱心に教え続けてくれたからか、気付けば私の方が教えを請うように。また、私が部下を育てる立場だったある時、自分がやっている仕事に対して部下に意見を求めたことがありました。「もっと良くなるアイデアないかな?」「これ、○○さんだったらどうする?」そんな感じで聞き続けていたら、いつの間にか提案してくれるようになっていました。向こうから自分の方に歩み寄ってほしい気持ちは誰しもあると思いますが、どちらも待っていたら、いつまでたっても変わりません。

 

 

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勝手にアハ体験?

 

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 変化に気付く力。私も自分なりにアンテナを張って敏感になろうとしてはいるのですが、なかなか難しく、他人から指摘されて気付くことも多いのが実際のところです。そんな私が暇つぶしにやっているのが「勝手にアハ体験」で、変わっているかどうかも分からない何かを1つ取り上げて、「どこが変わったんだ?」と変わったかもしれない点を探す遊びです。

 

例えば、いつも利用している最寄駅。毎日使っていても昨日と変わっている点が何かあるはず!と探してみる。すると、絶対に普段は気付かないような小さな変化に気付くことができます。「あっ、曲がっていたポスターがちゃんとまっすぐに直っている♪」「片側通行の自動改札が、両側から通れるようになった!」そんな感じ。普段は誰かが髪の毛を切ってきても何も気付きませんが、そんな私でも意識を持って見ていれば、他の人が気付かないようなことを見つけられます。「勝手にアハ体験」ぜひお試しください。ちなみに今回のイラストは、最初と最後で一部分が変わるようなGIFアニメにしてみたので、お暇だったら何が変わったか気にして見てみてください!

 

 

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近くで見て分かったこと?

 

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 街中を歩いていたら、たまたま信号機の交換作業をしていました。日中に作業するのは珍しいなとつい足を止めて眺めていたら、大きなダンボールから新品の信号機が登場。手の届く距離で信号機を見たことがなかったので、興奮してしまいました。と同時に、近くで見て分かったことも♪

 

「LEDの配列ってこうなっているんだ~」「上の傘の部分ってこんな角度で付いていたっけ?」楽しい発見がたくさんありました。近くで見ることで気付くことは、今までもたくさんあります。「何であの人はすぐに商談がまとまるんだろう?」と思って同席してみたら、ほとんど雑談をしていたり、「どうして無口で頑固そうな人があんなに話してるんだ?」と思って同席したら、その人のことや興味のありそうなことを事前に死ぬほど予習してきていたり…。人もモノもコトも、近くで観察すると、なるほど!と思えることが必ずあります。事実、ある会社で働く人たちも、実際に上司の仕事の現場を間近で見ることによって、その後大きく変わっていました。もし、チャンスがあったら、何でも近くで見てみてはいかがでしょうか。

 

 

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どれだけやってもダメなら捨てる?

 

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 先日、まる3日かけてカタチにしたデザインを捨てました。遠くまで材料を買いに行って、毎日少しずつ睡眠を削って進め、ようやく出来たデザイン。若い頃の私だったら、絶対にそれを提出していたと思います。でも最近は、どんなに時間と労力をかけてつくり上げても、それがふさわしくないものだったら捨てられるようになりました。

 

そうなった理由は単純で、ダメなものはダメだから。頑張ってつくって提出したとしても、その時は満足できるかもしれませんが、結果はボツ。それに、イマイチだと自覚していてそれを出すということは、それを使用する相手に失礼な行為だし、何よりプロとして恥ずかしいことだと強く思うようになったからです。正直、捨てる時は断腸の思いですが、それまでやってきたことが無駄になることはないと分かっているので、最近ではダメな時は捨てる!を徹底しています。こういった話になると、「最後まで仕上げる前に気付けばいいのに…」と言われることもありますが、きちんとカタチにしてみないと分からないことも多々ある。途中で判断できることもありますが、捨てるかどうかを判断する前に、きちんとつくりきってみることも大事だと思っています。

 

 

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場違いなキャッチコピー?

 

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 とある架空の広告をつくってみることになりました。必要な小物なども揃え、天気や時間帯までタイミングを図って撮影しただけあって、自分なりに出来の良い写真素材を用意できたのですが、そこに考えていたキャッチコピーを合わせたところ、とても場違いな空気が漂ってきました。

 

キャッチコピー自体は、普段とクオリティーに変わりはありません。ただ、背景の写真のクオリティーは出来がよかった。そのため、その写真が活きるだけのコピーがそこには求められたのではないかと思いました。それなりの写真だったら、きっと用意していたコピーを合わせても何も感じなかったかもしれません。ワンランク上のものと合わせてみる。ランクといった言葉は好きではありませんが、やっぱり自分では撮れないような素晴らしい写真、今まで空間づくりと経験したことのないような場所、一生に一度立てるか立てないかの舞台などに自分を当て込むと、明らかに足りないものがいくつも見えてきます。慣れ親しんだクオリティーの中に居続けることは、自分の中に足りない何かに気付かない可能性があります。

 

 

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慣れちゃった負荷?

 

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 トレーニングには、力をつけるためのものと調整するためのものがあります。例えば筋トレなら、体が鈍らないように同じ負荷で続ける人もいれば、筋力を上げるために負荷を大きくしたり回数を増やしたりします。何度もやって慣れてしまった負荷を続けても、コンディションの調整はできるかもしれませんが、さらに力をつけることはできません。

 

昔、1日4km走ることに挑戦したときがあって、はじめて1年後に「まだ続けてるんだ!」と友達に自慢したところ、「距離伸ばしてないの?タイムは計っている?」と、同じ負荷で続けていることをツッコまれたことがありました。ハーフマラソンに出るのを目指してはじめたことを友達は知っていたからです。1年続けたおかげで、4kmは楽に走れるようにはなっていましたが、長距離を走れるようにはなっていませんでした。力をつけるためのトレーニング。はじめた頃はきつい負荷だったのが、いつの間にか楽にこなせるようになります。そこで自ら、負荷を大きくする、回数を増やす、難易度を上げるなどを課せるかどうかが、さらに力をつけられるかの分かれ目。しんどくなくなったらチェックが必要です。

 

 

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頭の中で宝探し?

 

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 机の上が山のように散らかっていても、探し物をすぐに見つけられる人もいます。ピッカピカに整理整頓されていても、なかなか探し物を見つけられない人もいます。目的の情報をいかに早く見つけられるか。それには頭の中から引き出す練習が必要です。

 

「インプットしたら、たくさんアウトプットしなさい!」というアドバイスを聞いて、仕入れた情報を外に出して満足している人もいますが、それとは少し違います。それだと、頭の中に入れた情報がまだ新鮮なうちに出しているので、探し当てているわけではないからです。自分が今必要な情報を、頭の中から引っ張り出す。私が練習している(というか遊んでいる)のは、興味のない分野の古今東西をやったり、用もないのに街中を歩いたりすることです。よく使うものはすぐに見つかりますが、よく使わないものは見つかりにくい。だから、それを引っ張り出すきっかけを作るようにしています。そうすると、直接目的の情報を探すことが難しくても、関連する別の情報を辿って見つけることができたり、奥の方にある情報の自分なりの探し方が見つかったりします♪

 

 

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